全国各地の医学生が中心となり、「小児診療のための医学生・研修医ネット こどもどこ」を始め様々な学生団体や企業の協賛を得つつ、こどもたちをHAPPYにするために社会問題、特に、薬剤耐性菌の問題に取り組み、抗菌薬の使用について周知・啓発する活動を行っています。
なぜやるの?
学生という立場は、他学部の学生や職種と垣根がなくコラボレーションできる特徴があり、また学生は医師と市民の間にいて、より市民に近い目線で活動することができるという強みがあります。学生だからこそできることがあるのではないでしょうか?
今、日本を含む世界では“薬剤耐性菌”が問題となっています。このままでは、近い将来細菌感染症を治せる治療薬が無くなる日がきてしまうかもしれません。Smile Future JAPANでは、まずこのグローバルな問題に目を向けています。学生の強みを生かして、より多くの人に正しく“風邪”や“抗菌薬”について知ってもらいたいと考えています。
実際に何をするの?
現在、仙台、東京、沖縄の3つの地域を拠点にそれぞれプロジェクトが進められています。各地域の強みを生かし、地域に根差した活動を行っています。
仙台
小さなお子さんとその親を対象に、劇や手洗い、ミニゲームなどを通して抗菌薬適正使用について楽しく学ぶイベント「さよならバイキン大作戦」を開催しました。
東京
抗菌薬啓発をテーマとした動画を作成し、全国の病院・クリニックの待合室で流します。
抗菌薬啓発ウェブサイト(https://antibioticawarenessjp.jimdo.com/smile-future-japan/)にデータベースを掲示しました。
沖縄
抗菌薬の適正使用を促すポスターを作り、地域の病院に掲示してもらいました。沖縄小児科医会での発表も行いました。
そのほかに「週刊医学界新聞」などに記事を投稿し、活動を広めています。
医学生は何を得るの?
小児医療・抗菌薬に関する知識だけでなく、社会と医療とのかかわりについて理解を深めることがで
きます。実際に大学やセミナーで習ったことを市民向けに伝える方法を考え、実践・応用します。
また、小児医療や感染症の問題に関心を持つ多様な学生とつながることができます。
今後のセミナー予定
2017年も各地域で抗菌薬啓発活動を発展・継続していきます。
興味のある方はぜひ一緒に活動しましょう!