T-semi (Takimoto Policy Research Seminar)は、京大客員准教授である瀧本哲史氏のもと、政策立案だけに留まらず、起業・研究なども含めて、幅広い形で問題解決を行う自主ゼミナールです。週1回のゼミでは、政策分析の発表を行ったり、プロジェクトの進捗報告、勉強会などを実施しています。
瀧本ゼミは社会にインパクトを与える人材を輩出し、社会課題解決のためのプラットフォームとなるべく活動しています。社会課題を解決するためのツールである政策立案をケース課題とし、学術的な知見・合理的な思考に基づいてそれを繰り返し解くことにより、これからの不確実な時代にインパクトを与えるための必須能力である、問題解決力や意思決定能力を磨いています。
なぜやるのか?
いろいろな社会の統合と交差が進み、資源の分配は効率性をどこまでも求めています。誰もがやっているようなことは、相対的に評価されにくくなってしまいました。それによって、個人が目指すものを実現するには戦略が求められるようになりました。
瀧本ゼミは、そのような世の中において注目はされていないが重要なイシューを徹底的にリサーチすることで、学生でも社会にインパクトを与えられることを証明して来ました。
念密な調査によって得られたエビデンスと合理的な意思決定に基いて問題を分析し、ひとりひとりの多様な価値観や専門性お互いに提供しながら、正しい問題解決に取り組むチームが瀧本ゼミです。
実際に何をするの?
私達は他分野と協同してプロジェクトを進めており、その意味で幅広い形での課題解決が可能になっていますが、これは医学部の学生以外と一緒にゼミを運営しているからこそです。
例えば、ディスレクシアという日本人の1%程度が発症する治療可能な読字障害に関して、治療や有病率に関する研究を立ち上げようと動こうとしている学生もいますが、疾患の発見・認知や受容のフィールドとしての教育と診断や治療・ケアの為の医学と、両分野の協同が不可欠です。
実際の例としても、ある都道府県においてAED(自動体外式除細動器)の普及に関する条例制定に働きかけたチームは、文学部で日本でのシンクタンク設立を目指す政策立案コンテストの学生団体の代表と共に、ロビイングを行い、専門家の協力も得ながら、実際に条例が策定される事が決定し、2017年施行予定です。
他にも、ある学生は風呂場でヒートショックと呼ばれる室温差による突然死が年間1万人以上も起こっている事を突き止め、医学と建築両分野からのプロジェクトチーム編成を目指しています。
このように、社会には医学だけでは解決できない問題が多くあり、また一方で他分野の学生は医学部学生のみなさまを求めています。
医学部の皆さんも、これを機に、他学部の学生・社会人OBと一緒に社会を変える為にチャレンジしてみませんか?
医学生は何を得るの?
自分が解決したい問題に取り組める
各々のゼミ生は自分達がリサーチしたイシューをそれぞれ発表し、自分達が解決したい問題に取り組んでいます。
プレゼンテーションに磨きをかける
アウトプットの場としては、OBや多様なバックグラウンドを持つゼミ生、時には瀧本先生から厳しいフィードバックを受けながら、各々が準備してきた発表をし、磨きをかけていきます。
社会にアウトプットができる
発表にて高評価を得たイシューについては、実際に政治家や官僚の方に対してロビイングを実施し法案策定に動いたり、大学の研究室と共同研究を実施したりしています。実際に条例制定や論文発表などの実績を挙げた例や、OBとの起業に結びついた事例もあります。
今後のセミナー予定
瀧本ゼミ政策分析パートは、新歓を春と秋の年二回行っており、それぞれ新たに活動を始める学生を募集しています。活動日は主に週1日であるため、学外の活動や他団体、サークルと両立させることも容易であり、そのようなゼミ生も多数所属しています。
以下の日程でゼミに関する新歓を行いますので、参加をご検討頂ければ幸いです。
9月 30 日 (土) 17:00-19:00
10月 3日 (火) 19:00-21:00
10月 7日 (土) 17:00-19:00
場所はすべて慶應義塾大学信濃町キャンパスとなります。
説明会の詳細・申し込みは以下のURLよりお願いします。
https://goo.gl/forms/ptPkXpsZugLcPBLh2
※開始 10 分前には集合場所にお集まりください。
詳細は以下の瀧本ゼミのサイトをご参照ください。
公式ホームページはこちらから