マチマニアは、医療にかかわる若手のグループです。
Community-basedな健康活動を行うための研修及び実践を行っています。
病院内や企業の勤務だけでなく、地域へ積極的に出向き、対話を重ねる中で、地域ごとに異なる課題を発見し、解決のためのアプローチを模索しています。
なぜやるの?
医療技術が発展し恩恵を得る一方で、高齢・多疾患の患者層に対して現代医療は価値を提案できるのか?
Bio-Psycho-social model(BPS)やSocial Determinants of Health(SDH)含め、医療に「社会」の観点も含め議論されるようになって久しいように感じます。
個人に原因を帰依しすぎない健康意識や生きがいを、どう市民と共に培っていくのでしょうか。
「病院以外のセッティングで”患者さん”と向き合いたい」
「地域の方との健康活動や予防医学を実施したい」
こうした現状を踏まえ、community-basedでのヘルスプロモーションに興味関心は高まっているように感じます。
地域に出るために、どんなノウハウ/技術が必要かと考えてみたとき
臨床医学で言えば、診断と診察技法が必要な様に
・診断→公衆衛生学/地域診断
・診察技法→ファシリテーション
という2面が必要であると考えました。
私たちは、主に”診察技法”としてのファシリテーション/企画力を付けるために、地域でのワークショップの実践と研修をしています。
地域には健康や予防の課題がたくさん眠っています。そんな、地域に一歩踏み出す仲間を協同したいと思いました。
実際に何をするの?
#ワークショップ(WS)
主に健康課題や公衆衛生の観点で、地域(community-based)でWSを開催しています。
#研修
WS含め場づくりを行うことも多いので、講師を呼んでメンバーのファシリテーションスキルも磨いております。
#交流
学会発表といった、カッチリしたものから、お祭り参加・メンバーのご飯会といった、緩いものまで定期的にやっています。
医学生は何を得るの?
医療者、医師としての社会から求めれている役割を、地域住民とのWSを企画し、実行することを通して、学生自ら発見していくことを目指します。
臓器ごとではなく、統合医療・全人的医療が求めている患者さんの割合はますます増えているように感じます。
病因論では太刀打ちできない問題に対し、医療者はどう対応できるのでしょうか?
また、増大する医療ニーズと財源の不均等さ補填するため、ますますソーシャル・キャピタル構築への働きかけは進んでいくでしょう。
私たちは医療者が上記にあるような、地域の”診断学+診察技法”を身につけてことが、こうした要望に応えるための一つの方程式になるやもと考えています。
患者さんとしてではなく、町の人として出会うことで、医療に求めらるものを見つけ、却って学生自身の医療者としての自我の確立を促したいと思います。